2017.04.24

(実験)Phantom2 モーター交換

以前の記事 Phantom2 モーターが故障すると… の続編です。今回は、故障していると思われる4基のモーターの交換を行ってみました、、、

まずは、モーターと配線について確認しておきましょう。

ご存知の通り、モーターには CCW(反時計回り)と CW(時計回り)の2種類があります。上の写真で言うと、左下・右上のモーター(突端に穴が空いてない)が CCW、左上・右下(突端に穴が空いている)が CW となってます。また、配線のつなぎ方もこれらによって違いがあります。CCW は外側から黒・赤・黄色、CW は外側から黒・黄・赤。黄色と赤色の配線順が CCW, CW によって、異なることを覚えておきましょう。

黒・赤・黄色の配線のはんだ付けを外し、モーターを取ると

こんな感じ。モーターは、アーム端の正方に配置された4つのネジで固定されています。
ちなみに、機体カバーを外すときは、このモーターのネジは外す必要ありません。

さて、モーターの交換ですが、Phantom2 自体が既に製造されていないこともあり、純正のモーターは入手困難です(2017.04.24 現在)。なので、今回は手元にあった、Phantom 3 のモーターに交換して、動作するかどうか実験してみました(あくまで実験です。Phantom 3 のモーターは Phantom 2 に対応しておりません。もし、同様に交換される場合は、自己責任でお願いします)

右が Phantom 2用のモーター、左が Phantom 3 用のモーターです。
明らかに線の太さが違いますね。あと、写真ではわかりづらいですが、モーターの突端が違います。Phantom 2 だと、穴が空いてるか否かで CCW, CW の判別がつきましたが、Phantom 3 だと、色(シルバー or ブラック)で判別可能となっています。

モーターを取り付ける際は、
種別(CCW, CW)に注意してまずはネジ止めして固定した後、配線(黒・赤・黄色)に注意してはんだ付けを行います。4基とも取り付け終わったら、機体のカバーを仮閉めしてモーターを回してみましょう。私の環境では、モーターが無事4基とも正常に回りました。

あとは、実際にテストフライトする訳ですが、1点気をつけたことがあります。
Phantom 2 DJI 純正のプロペラガードを付ける際に、長ネジでモータとプロペラガードを固定する訳ですが、このネジを締めていくと Phantom 3のモーター底部のプラスチックに若干長ネジが当たってしまいます。プラスチック部なので問題ないかもしれませんが、念のためちょうど持ち合わせていた赤ワッシャーで補正しました。

こうすることで、Phantom 3 モーター底部のプラスチックに当たらなくなりました。
その後、プロペラガードを付けた状態でテストフライトしたところ、問題なく飛びました。ホバリングと各操作チェックも問題なしです。

以上です。
Phantom 2 に Phantom 3 のモーターを付けるというサポートされていない方法でしたが、無事取り付け・飛行させることができました。まだ操作チェック程度の軽い飛行しかしていませんので、次は屋外で耐久テストを行いたいと思います。

最後に、再三になりますが、注意喚起です。

Phantom 2 に Phantom 3 のモーターを取り付けることはサポートされておりません。私の方ではあくまで実験ということで試しております。同じことをされる場合は、各自自己責任でお願い致します。