2017.07.27

Phantom 2 バッテリーを分解してみた

以前の記事「Phantom 2 バッテリーを塩水で廃棄処理」で Phantom 2 バッテリーを廃棄するために完全放電させました。この後、そのまま廃棄してもよかったのですが、中身どうなってるんだろう?ということで、分解して中身を見てみましたのでご紹介します、、、

<注意事項>
バッテリーの分解は基本的にはしないでください。
リポバッテリーはその仕組み上、可燃性のガスが発生します。放電しきっていない状態だと、このガスが発生している可能性があり、それが空気と触れると発火し、危険です。それでももし、分解される場合は、その危険性を認識した上で、自己責任で行ってください。

分解手順は、こんな感じ。

  1. バッテリーの蓋(ボタン、LED のある)を外す(マイナスドライバーでツメの箇所を外す。結構、強引に…)
  2. バッテリーを保護している周りのプラスチックを外す
  3. バッテリーについているラベルをはがす(灰色のやつ)
  4. バッテリーを1つにまとめているシートをカッターで切って、中のアルミ箔板を露出させる

分解するとこんな感じ。

それでは、本体を細かく見ていきましょう。

アルミ箔板は6つありますね。このバッテリーは11.1V(3S)なので、アルミ箔板2つで1Sということでしょう。また、両端のアルミ箔板の中心部がちょっと膨らんでるのがわかります。膨らんでいるというより、両端のアルミ箔板だけ膨らむような形状・仕組みになっている気がしなくもないです。

こうして見てみると、全体的には膨らんでなさそうに見えます。どの板も同じような厚みですし。…いや、水に浸けたからガスが抜けて膨らみがなくなったのか。。。

続いて、基板部分。

ん?ケーブルの接続端子が黒くなってる
…焦げてるじゃん。。。

これが原因でバッテリーが充電できなくなったり、発熱したりしたのでしょう。では何故、接続端子が焦げてしまったのか、バッテリーの経年劣化によるものなのか、衝撃など外的要因なのか、原因は不明です。

最後に、アルミ箔板の中はどうなっているのか、探ってみましょう。
というわけで、アルミ箔をカッターで切るとこんな感じになります。

黒と白(透明)のシートが重ねあわされています。これが正極、負極、セパレータ(電解質)の部分なのでしょう。また、アルミ箔を開封すると、強烈なにおいがします。放電処理で塩水に浸けた際に感じたにおいと同じものでした。

以上です。
今回は、完全放電させ廃棄予定だった Phantom 2 のバッテリーを分解して中身を見てみました。塩水につけたおかげか各アルミ箔板の膨らみはなくなっており、ケーブルの接続端子が焦げていることを確認することができました。

なお、再三になりますが、リポバッテリーは発火の可能性があります。分解するのは基本的にはやめましょう。もし、分解する場合は、自己責任でお願いします。